人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのはばかばかしい。芥川龍之介

人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのはばかばかしい。しかし重大に扱わなければ危険である

これは近代日本の文豪として有名な芥川龍之介が残した名言。

わずか35年の生涯のうちにさまざまな名作を残し

文壇に巨大な足跡を残した人物です。

生前からその文才は高く評価されていましたが、真の評価は死後にもたらされ

現在でも多大な影響力を持っています。

この人の名を冠した芥川賞はみなさんご存知でしょう。

優れた才能を持つ人によく見られますが、芥川龍之介もかなり変わった人物だったようです。

危なっかしい面もあり、死の年には秘書と心中未遂事件を起こしたりもしています。

最終的には睡眠薬を大量に服用しての自殺でした。

そんな彼は人生をどのように見ていたのか。

それをうかがわせるのがこの名言です。

それでいて現代社会に生きる一般人のわたしたちにも深く響く言葉となっています。

人生を深刻に考えすぎ、がんじがらめに縛られてしまっている人が多い一方

自暴自棄ともいえるような行動に走る人も少なくありません。

それこそマッチ箱の危うさが両極端に出てしまっているような形。

あまり深刻にならず、しかし自分を大切にして生きていくことが大事なのでしょう。

芥川本人がそれを実行できずに生涯を終えただけになおのこと重く響いてきます。

マッチ箱が燃え出すのが怖くて大きな一歩を踏み出せずにいる人、マッチ箱の危険を知らずに危うい行動を繰り返している人。

そんな人たちはこの名言を心にとめ

人生とはどんなものなのかを見つめなおしてみるとよいのではないでしょうか。

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