信玄公祭り(山梨/4月/期間/歴史)

日本は、どの季節においても、各地で祭や季節に因んだ行事が多いです。

春は花にちなんだ祭が多いですが

歴史上の人物になぞらえた祭が4月に行われている

というのはご存知でしょうか。

山梨県甲府市にて4月12日付近に毎年行われている

「信玄公祭り」

というものがこれにあたります。

この祭の大元の発祥としては、1947年の4月に

山梨県観光協会と甲府市観光協会

甲府市商工会議所の共同主催で開始をされた

桜祭りにさかのぼります。

この桜祭りは、お花見の時期に合わせ行われていたイベントで

武田神社の例大祭に合わせた神輿の渡御と共に

地元の甲府市相川地区の住民たちが

甲冑姿で騎馬行列を行っていました。

近年では、騎馬行列を中心とした構成になりました。

1969年に放送をされた、上杉謙信を主人公に

川中島の戦いを描いたNHKの大河ドラマ「天と地と」や

1988年に放送をされた、信玄を主人公とした

NHK大河ドラマ「武田信玄」などで

観光客招致や祭自体の活気を取り戻すことに成功しています。

武田信玄役には、有名俳優を起用したり

女性中心の時代行列を行って華やかさを加えるなど

祭を行なっていく中でも様々な試みを行なっている

柔軟性も特徴の一つとなっています。

桃の花が一斉に咲き誇る季節なので

この祭を見物しつつ、まさに「桃源郷」となっている

『甲斐の国』を楽しむ

というのも、この季節ならではの楽しみ方でもありますよね。

山梨を春に訪ねた際には、必ず見ておきたい祭の一つです。


武田信玄

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