伴旗祭り(石川/5月/期間/歴史)

石川県にて、春に行われる祭として人気があるのが

石川県能登町において、毎年5月に開催される「伴旗祭り」です。

この祭は、

その昔、古事記や日本書紀で神

とも呼ばれていた存在である大国主命(おおくにぬしのみこと)が

いくさぶね(軍船)を率い、朝廷の命を受けて北陸地方を平定する頃

航海の途中に小木の近海で暴風雨に遭遇をし

その難を回避するため

入り江の深い九十九湾に軍船を寄せました。

その時に「神旗」を立てて、兵士の加護と大風雨と荒波の鎮静化を祈願すると

やがてその願いが神様に届いたのか

しばらくして風雨も波も収まっていったのです。

この古代神話の内容に倣って

この伴旗祭りは執り行われるようになったといいます。

石川県の無形民俗文化財にも指定をされているこの祭は

大漁旗や5色の吹流し

おおのぼりを揚げた数十隻の船が鐘や太鼓を打ち鳴らして

小木港~九十九湾を駆け巡っていきます。

渡御の直前には、御座船に神輿が運ばれ

それが乗せられてから渡御が始まります。

それぞれの船に揚げられた大のぼりは

地元の町内ごとで約2ヶ月前から制作されるもの。

旗には大体5文字ほどの文字を筆入れするのですが

この文字入れは一発勝負。

失敗は許されません。

地元の方々が気合を入れて制作をした

この旗が海上ではためく様はとても美しく、一見の価値ありです。

もしも5月の祭の時期に、能登町を訪れる機会があれば

是非とも伴旗祭りを生で見ることをオススメします。

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