猟師は海の怖さを知ってはじめて一人前になる。怖いもの知はバカかガキだ
猟師は海の怖さを知ってはじめて一人前になる。怖いもの知らずてぇのはバカかガキだ
この過激な一言は、かの漫画家手塚治虫が残したもの。
没後20年を経て今もなお数多くの名作が世代を超えて愛され、読み継がれている大漫画家です。
日本の漫画の歴史は、この人ひとりの才能と努力によって切り開かれたといっても過言ではありません。
日本のマンガ文化が世界的な評価を受けるようになっている現在、手塚治虫の名前は世界に知られるようになっています。
そんな手塚治虫が残したこの名言はじつにわかりやすく、また含蓄に富んだものといえるでしょう。
怖いもの知らずとは一見かっこいいように思えます。
羨ましいと思う人も多いでしょう。
しかし、実際には世の中を知らず、本当の怖さ、挫折を知らない人間が多いのです。
怖さを知り、挫折を経験したからこそ賢い選択ができるようになり
また、チャンスに思い切った行動を起こせるようになるのです。
怖いもの知らずの闇雲な行動と、怖さを知っている人の大胆な行動では内容がまったく違います。
もちろん、結果もです。
逆に言えば、まずは思い切って一歩を踏み出してみろ
最初は怖いもの知らずでいい、失敗や挫折を経験し、怖さを知りながら成長していけ、との意味にもとれます。
怖いもの知らずも困りものですが、何も行動せずに終わってしまうのはもっと厄介です。
まずは、世の中の怖さを知ってみろ、そうすれば人生が見え、自分で自分の道を切り開けるようになるだろう。
そんな意味も込められているのではないでしょうか。
関連記事
臆病者の目には、敵は常に大軍に見える 織田信長
非常にわかりやすいこの名言は織田信長によるもの。 今川義元軍の圧倒的な兵力を前にして桶狭間の戦いに臨んだ信長は まさにこの心境に合ったのかもしれません。 また、部下たちに対してこう厳しく戒めていた可能性も考えられます。 […]
人の一生は、重き荷を背負うて遠き道を往くが如し
人の一生は、重き荷を背負うて遠き道を往くが如し これは徳川家康が残した名言です。 いわずと知れた徳川幕府の創始者! 日本の歴史上例をみない平和と繁栄の時代をもたらした人物です。 250年もの長きに渡った江戸時代! 世界史 […]
絶対は絶対にない!織田信長
絶対は絶対にない これは織田信長の言葉。 彼の人生は、まさにこの言葉に集約されるといってもよいのではないでしょうか。 今川義元の大軍と対峙した桶狭間の戦いは「絶対に勝てない」といわれた状況下での大勝利でした。 この戦いで […]
生きものは死ぬときに自然に死ぬもんだ。それを人間だけが 家手塚治虫
生きものは死ぬときに自然に死ぬもんだ。それを人間だけが無理に生きさせようとする。どっちが正しいかね これはマンガ家家手塚治虫の言葉。 これを読んで真っ先に彼の代表作「ブラックジャック」を連想する人も多いでしょう。 シンプ […]