議論する奴にろくなやつはいない!
議論する奴にろくなやつはいない!
いたってシンプルなこの名言は坂本龍馬によるもの。
いかにも彼らしい言葉だと感心する人も多いのではないでしょうか。
坂本龍馬は知らない人はいないほど歴史上の有名な偉人。
しかし具体的になにをやったか、と問われてすぐに答えられる人は少ないのではないでしょうか。
薩長同盟の橋渡しをしたのが一番有名かもしれませんが、これだって実際に締結したのは当の薩摩藩や長州藩の人たち。
龍馬の直接の功績ではありません。
にもかかわらず、どうして龍馬の名前がここまで知られ、評価され、愛されているのか。
それはその類稀なる行動力にあります。
当時待ったなしの時代の急変と閉塞した社会環境が矛盾を起こしており、誰もが行動の必要性を感じながらも動くに動けない、そんな状況に陥っていました。
しかし龍馬はいち早く脱藩することで幕藩体制と主従制度のしがらみから脱し、藩のしがらみを越えた活動を行っていきます。
その行動力が多くの人たちを動かし、行動へと駆り立てることで時代を動かす原動力となったのでしょう。
そんな龍馬の生涯を考えるとこの名言は納得がいきます。
議論している暇があったら行動しろ、行動した上で考え、また行動しろ、ということなのでしょう。
机上での議論が役に立つ時と立たない時があります。
龍馬の時代はまさに許されない時代だったのでしょうし、それは閉塞感が漂う現代社会にも通じます。
シンプルながらわたしたちに鋭い警鐘を発するこの名言。
頭に入れて生活を送りたいところです。
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