心からにして無になれ、そうすれば道は自ずと開かれる
心からにして無になれ、そうすれば道は自ずと開かれる
宮本武蔵が残した名言です。
五輪書を残したことでも有名なこの剣豪は、哲学者のような言葉を残したことでも有名です。
この名言もそんな彼の人生観を窺うことができるものです。
「心からにして無になれ」とはどういうことなのでしょうか。
いろいろな捉え方があるでしょう。
ありがちな解釈としては「邪念」が出てくるでしょう。
また、現代社会においては「過度な期待」も挙げられるのではないでしょうか。
現代社会では自分が人に対して何ができるか
ではなく人が自分に何をしてくれるかばかりを重視する風潮が見られます。
その結果「自分は恵まれていない」「周りの人間は自分を理解していない」
などといった不満を抱くようになるのです。
さらには「俺がうまくいかないのは世の中のせいだ」といった歪んだ感覚を抱いてしまうことにもなりかねません。
心からにして無になれ、とはまずそうした余計な期待を振り払い
まず自分でできることをやる。
目的を果たすのに相応しい自分になるよう努力する。
そうすれば自然と道は開かれていく、という意味でとるべきなのでしょう。
また一生懸命努力している人間には周囲の人間も手を差し伸べてくれるもの。
そうした好循環を生み出すことが充実した人生を送る上で重要なのではないでしょうか。
宮本武蔵がこのような考えを持っていたかどうかはともかく
現代社会ではこうした考え方が重要になるように思えます。
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