時は金なり アメリカ ベンジャミン・フランクリン
時は金なり
おそらくもっとも有名な名言のひとつ。
これは18世紀のアメリカの政治家、科学者、外交官のベンジャミン・フランクリンの言葉です。
アメリカ建国においても重要な役割を果たし「アメリカの父」とも呼ばれ、今も国民から尊敬を集めています。
この名言はシンプルでありながら世の真実をズバリとついたもので有名です。
しかし、現代社会ではどうも歪んだ意味合いで用いられていることが多いように思えます。
もともとこの言葉は人生は待ってくれない、無駄に過ごす暇があったら自分にとって大切なことをしよう。
あるいはやりたいことがあるのにためらっているのは勿体無い、人生は待ってくれないのだから、まずやってみよう。
といった意味のはずです。
つまり、この名言における「金」とは大切なもの、という意味合いで使われています。
しかし、現代では文字通り金銭の意味で使われることが多くなっているように思えます。
いわゆるコスト至上主義。
かけた時間に対してどれだけお金を稼ぐことができるかが、あらゆる面での価値基準になってしまっています。
その結果が、安かろう悪かろうのデフレ社会。
またよいものよりも安いものがもてはやされるインスタント社会。
ベンジャミン・フランクリンが現代の様子をみたらどう思うでしょうか。
そう考えるとこの名言は、改めてその意味するところを見直してみる必要があるように思えます。
時間はお金に代えられない大切なものとわかったうえで、フランクリンはあえて「時は金なり」と表現したはず。
コスト至上主義の世の中に振り回されないようにするためにも大切な意味を持った言葉となるでしょう。
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