我々は勝つしかない。勝てばファンも拍手で迎えてくれる 王貞治
我々は勝つしかない。勝てばファンも拍手で迎えてくれる
これは、王貞治の名言。
いわずと知れた世界のホームラン王。
868本という前人未到のホームラン記録を築き上げた大打者。
そして、監督をして日本一、さらに世界一を経験するなど名将、指導者としても知られています。
そんな王貞治のこの名言は、まさに結果を残すことを義務付けられた者ならではのものでしょう。
V9時代の巨人の中心選手として活躍した輝かしい現役時代はもちろんのこと、監督時代においてもこの言葉が胸に強く響いていたはずです。
とくに(当時)ダイエーホークスの監督時代の初期はなかなか結果が出ず
ファンからも厳しい声を浴びせられていただけに言葉にも真実味があります。
ただ、王貞治は「ただ勝てばよい」という考え方の持ち主ではありませんでした。
人格者として人柄も評価されることも多い方で、他人を押しのけてまで
他人に不快な思いをさせてまで成功しようといったむき出しの出世欲は持っていないといいます。
ホームランを打ったときも相手投手を思いやって派手な、ガッツポーズなどはしなかったというエピソードもあります。
現代では他人を押しのけてでも成功しようという人が溢れています。
成果主義や自由経済の弊害が表面に出てしまっているような感もあります。
他人を押しのけてでも成功し、その成功を周囲に吹聴する。
そんな、決して美しいとはいえない振る舞いの人が多すぎるようにも思えます。
この名言は王貞治が発した言葉だからこそ、美しく響く面があるのでしょう。
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