臆病者の目には、敵は常に大軍に見える 織田信長
非常にわかりやすいこの名言は織田信長によるもの。
今川義元軍の圧倒的な兵力を前にして桶狭間の戦いに臨んだ信長は
まさにこの心境に合ったのかもしれません。
また、部下たちに対してこう厳しく戒めていた可能性も考えられます。
臆病な人はどうしても自分を過小評価し、まわりを過大評価してしまいます。
その結果、うまくいくものもうまくいかなくなってしまいますし
もっとわるいことには始めるまえから「これは自分には無理だ」と踏み出す前から諦めてしまうこともよくあります。
自己の過大評価はあまりよいことではありませんが、過小評価はもっとよくないと言われます。
過大評価は、行動を起こして失敗することで自分の過ちを学ぶ機会があります。
しかし過小評価は失敗を恐れて行動に出ないことで学ぶ機会もなく
ずっと引きずり続けることが多いからです。
この信長の名言にある「臆病者」は、現代社会には少々きつすぎる表現でしょう。
繊細な人、自分に自信を持てずにいる人、と言い換えると共感できる人が多いのではないでしょうか。
自分に自信がないからこそ相手が強く見えてしまうもの。
そして自信は経験を重ねて得ていくもの。
自信がないから行動を起こせずにいるといつまで経っても大軍に囲まれた環境で閉塞した生活を送らなければならなくなるでしょう。
なかなか自分に自信を持てずにいる人は
そうならないためにもこの信長の名言を肝に銘じておくとよいのではないでしょうか。
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