今宮戎神社 十日戎(大阪/冬1月/期間/歴史)

毎年、正月を過ぎた頃、関西で有名な行事が行われます。

大阪府の大阪市は浪速区に存在する今宮戎神社にて開かれる「十日戎」です。

今宮戎の十日戎は、江戸時代中期から

天下の台所と呼ばれるようになった商業都市の大阪で

盛んになりはじめたと言われています。

1675年に作られた大坂案内「葦分舟」というものに

今宮戎神社の十日戎の様子が書かれていることから

この行事は当時から伝統のある行事として親しまれている

ということがわかりますね。

この十日戎で購入出来る「福笹」というものは

「節目正しく真っ直ぐに伸びる」「弾力があって折れることがない」

「葉が落ちることなく常に青々と茂る」という特徴から

家運隆昌や商売繁盛の縁起物となりました。

この福笹には、御札と共に「吉兆」と呼ばれる小さな宝をつける

という風習が今も続いています。

この小宝は、銭叺(ぜにかます)

銭袋、末広、小判、丁銀、烏帽子、臼、小槌、米俵、鯛…などの縁起物からなっており

十日戎に参拝をして、この福笹を購入した方は

有料ではありますが、これらの中から自由にものを選べます。

この宝は購入した際、「福娘」に飾りつけてもらい、授与されます。

福娘は、毎年満18歳~23歳になる女性から選出されます。

狭き門で、就職やお見合いとなった時に有利に働く肩書き

ということもあって、応募者が殺到するそうです。

商売繁盛などを願う方は

この時期の今宮戎に足を運ぶことを強くオススメします。

武智建樹

今宮戎神社 十日戎1

今宮戎神社 十日戎2

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